花粉症 花粉症 花粉症はスギやヒノキだけではありません。これまでに約60種類の花粉アレルギーが報告されていますが、そのうち約50種が花粉症を引き起こす植物です。1年中さまざまな花粉が飛散しています。 大半は農家の方がハウス内で受粉作業などを行う場合の特殊なものです。一般に最も多いのは、スギの花粉症です。ヒノキの花粉やブタクサの花粉などの花粉症の人も多いです。下記に一般的に花粉症に多い植物の、花粉が多く飛散する時期を図にまとめました。いつ頃からアレルギー症状が出るかによって、何の花粉のアレルギーかが変わります。 主な関東の花粉症原因植物の花粉捕集期間(2002~2018開花時期) 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会、、鼻アレルギー 診療ガイドライン作成委員会編:鼻アレルギー診療ガイドライン2020年改訂第9版)P 266ライフサイエンス2020より スギ花粉症の症状は、サラサラした鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目の痒み、喉の違和感などです。これらの症状によって集中力が低下し、労働生産性や学習効率に影響すると考えられています。 急に花粉症になる可能性も 「あれ?なんだか鼻や目がむず痒いなぁ…」とある日突然、花粉症になる人もいます。これは、毎年花粉を体内に取り込んでいるうちに、アレルギーを引き起こすIgE抗体量が、一定の許容量に達したためです。 体内に侵入してきた花粉をIgE抗体が異物とみなし、免疫反応を起こして花粉を追い出そうと攻撃し、生体防御システムが過敏にはたらきだします。放っておけば治るのではなく、悪化してしまうので、早めの対応が必要になります。 目のかゆみや、鼻水、鼻づまり、喉のいがらっぽさ、咳など気になるようでしたら、病院で一度アレルギー検査をお勧めします。 花粉症で日常の生活や仕事の生産性が落ちてしまう 花粉症対策には、まずは日常生活でなるべく花粉を避けるように心がける事が大事です。風が強く暖かく乾燥した日は、 横須賀にも多くのスギ花粉が飛散しますので要注意です。放っておいても花粉の飛散量とともに症状が悪化するしますのでちゃんと自分に合った治療を受けることをお勧めします。 「WPAI-AS」というアレルギー性疾患患者を対象としたアンケートの結果 集中力が低下し、労働生産性や学習効率に影響に与えるとありますが、どのくらい落ちるかというアンケート調査をおこないました。花粉飛散ピーク時大阪府・兵庫県の耳鼻咽喉科診療所外来を受診したスギ花粉症患者294名,394名を対象に調査した結果は下図になります。 2008年,2009年のスギ花粉症により、就労者の全般労働障害率は、2008年は平均約33%、2009年は平均42%で、花粉症患者の労働生産性は大きく障害され、花粉の飛散に比例して障害率が上がっています。仕事・勉学の能率が通常で約3割、花粉の多い年は約4~5割低下することがわかりました。 「全般労働障害率」「全般勉学障害率」「日常活動障害率」についても同様の結果となりました。 花粉症のつらい症状は放置せず治療を 池田町クリニック耳鼻咽喉科外来では症状等に応じて内服薬、点鼻薬、注射による薬物治療ネブライザー療法、舌下免疫療法などを行います。花粉の飛散開始前の症状が軽いうちから治療開始することをお勧めします。 スギ花粉やダニアレルギー治療法の舌下免疫療法 スギ花粉症やダニアレルギーの根本治療といわれている舌下免疫療法の詳細はこちら アレルギー性鼻炎 鼻の炎症が続く状態で、鼻水、鼻づまり、くしゃみといった症状についてはこちら